アメコミ作品の映画化、といってもX-MENやスパイダーマンのようにスーパーヒーローが悪人をブチのめす、お決まりの話ではありません。
日本のコミックにも色々あるように、アメコミの中にも「シン・シティ」や「ウォッチメン」のように雰囲気重視(ストーリー重視とは敢えて書かない)の物は多々あるのですが、これもその一つ・・・・・と偉そうなことを書いておきながら、これは原作読んだことないんですよね(汗)。
謎の仮面男「V」が主人公・・・・・ではなくて彼に振り回される少女(ナタリーポートマン)が主人公。
天下の美少女ナタリーをスキンヘッドにしてしまうのは、日本で言うと仲間由紀恵か蒼井優がスキンヘッドになるようなものですから(笑)結構衝撃が大きいですが、それでも充分美人なのは流石。
仮面の男Vは「マトリックス」でエージェント・スミスを演じたヒューゴ・ウィーヴィングがやっていますが、終始仮面を取ることがないので、正直彼でなくても良さそうです。(もちろんセリフの抑揚とか「声の演技」もあるわけですが、日本人の私にわかるほどセリフ回しが上手いとは思えませんでした)
ところでこの作品は一見、抑圧する権力に対する反抗精神の重要さを謳っているかのように思えますが、劇の冒頭部分の、テロリズムに関するVのセリフには一部賛成できかねます。
結局終盤でVが言ってるように彼の闘争は私怨でしかないわけで、圧政に暗殺で対抗するのは(常套手段とはいえ)建設的ではない気がします。
まあ、エンタテイメント作品をあまり堅苦しく考えるのは制作者の本意でもないだろうし、意味が無いのですけどね。
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