2014年11月12日

見つめ合う二人



著者 : 皆川亮二
講談社
発売日 : 2014-10-23


著者も出版社も発売日も異なるコミックですが、たまたま同時に買った2冊の表紙絵の構図がウリ二つ(笑)
こういうこともあるんですねぇ。
ちなみにどちらも長い連作の完結編、というところも共通してます。
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2014年08月26日

星々を守る盾

本編『彷徨える艦隊』シリーズでは敵側だったシンディックの人物を主人公に据えたスピンオフ作品の第二巻。

テンポの良い語り口でスラスラと読めるし、おもしろいことはおもしろいのですが、体制が違っても主人公の思考パターン・行動パターンが本編の主人公のそれとあまり違わないのに少々の違和感を感じます。

物語の終盤で、主人公にのっぴきならない危機が襲いかかって『第三巻へ続く』となるのですが、外伝シリーズを引き伸ばすのもいかがなもんか、という気もします。ちっ(怒った顔)
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2014年05月01日

大航宙時代

身の置き場が無くなった青年がやむを得ず乗り組むことになった商船で、船員として働く内にどんどん頭角を現していって、という、まさに宇宙版『ホーンブロワー』の話で、作中にもC.S.フォレスターの名前が出てきます。

話の起伏は無いわ、身の回りには皆有能で、しかも気のいい人達ばかりだわ、寄港地で起こるイベントも都合が良すぎるわ、という感じです。
しかし、それを言うなら本家の『ホーンブロワー』も起伏の無さは似たようなもんですけど・・・・

また、交易に関する考証が中々しっかりしていて、興味のある人ならそれほど苦労なく読み進められるでしょう。
反面、主人公が乗るのが商船なため戦闘描写が一切無く、『ホーンブロワー』並みの戦闘シーンを期待するとガッカリするかもしれません。

もっとも、度重なる訓練の描写は次作以降の伏線だと思われるので、登場人物や物語基盤の説明に終始した本作の次の展開に期待です。
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2014年03月16日

超人ロック/刻の子供達

待望の新章が登場。
若返り手術のミス(?)のおかげで5歳児になってしまった大人達5人組の冒険劇。
今までと違い、(少なくとも今の所)ロックがメインじゃないのが新機軸です。(笑)
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2014年02月01日

ガニメデへの飛翔

『21世紀版宇宙の戦士』の評はまさにそのものズバリ、という感じです。

主人公が更正するのが簡単すぎる、とか、そんなに簡単にガニメデに行けるのか?とか、といった突っ込みどころはありますが、全体的にとてもテンポがいいので読み易いです。

終盤の描き方が若干簡潔すぎますが、シリーズ物の1作目はこんなものでしょう。
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2013年12月18日

第3の銃弾

ボブ・リー・スワガーの最新作は、何とJFK暗殺の謎に迫ります。
何で今更JFKなのかというと、今年は暗殺後50周年だから、ということのようです。
日本人にとってはあまりピンと来ない事件でしたが、アメリカ人にとってはトラウマとも言える出来事だったのでしょう。
丁度日本人にとっての赤穂浪士討ち入りのようなものでしょうか。
(そういえばスワガー・シリーズには赤穂浪士を題材にしたような作品もありましたw)
続きを読む(ネタバレあり)
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2013年08月03日

風の抱擁 5

今までの超人ロック物は大抵4巻程度で話が完結していたのに、前4巻では話が終わらず『おやっ?』と思いながら今作に至る第5巻目。

なんと今回も完結しませんでしたがく〜(落胆した顔)
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2013年05月14日

反逆の騎士

『彷徨える艦隊』外伝第1巻。
シンディック側の艦隊司令官と陸戦部隊の司令官が主人公です。

正編と同じく面白いことは面白い・・・・・・・のですがストーリー展開が正編と似かよってるのはいかがなもんだろうか、という気もします。

また、一話完結かと思いきや海外ドラマのように肝心なところで『次回に続く』となるのが思いっきり肩透かしです。(泣)

ちなみに正編第9巻の翻訳版の出版予定が年末か年明けで、外伝第2巻はその後(恐らく半年後?)ですから結構待たされることになりますね。
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2013年04月09日

任務外作戦

人気シリーズ最新刊、といっても書かれたのは1999年なので最近の作品というわけでもありません。
登場人物がやたら多くて、少し油断すると誰のことだかわからなくなりますし、会話部分より情景心理描写に重点が置かれていて活字量が多く(良いことか悪いことかは別にして)読み応え十分です。
今回はアクションシーンは少なく、どちらかというとスラップスティックコメディ色が濃いですが、最終的に『名誉』に関するビジョルド節が炸裂するのはお約束(笑)

とはいえ、マイルズのお母さんが一番物分りが良い人だった、ってことはわかりました。
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2013年03月25日

インヘリタンス


ドラゴンライダー四部作の完結編をようやく読むことが出来ました。

既に第1部を読んだ時の記憶(8年前?)は時の彼方へ。
時折第一部のエピソードに触れられることがあっても『そんなことあったっけ?』という部分が少なくありません。(笑)

上巻はやや中だるみ気味ですが、下巻になってから激しい戦闘場面が続き、手に汗握ります。
しかもガルバトリックスが『悪役かくあるべし』というぐらい強いのが良い!
マータグ君が青少年向け小説の御多分に漏れずああいう形になってしまうのは若干不満が残りますが、ハッピーエンドのためにはしょうがないですかねぇ(汗
posted by マウザー at 23:55| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月13日

鉄の魔道僧

狼人間やヴァンパイアやグール、果ては諸々の神話の神々さえ現代社会に生きている世界。
主人公は見た目は若々しい、どこにでもいる普通の若者ですが、実は魔法によって2000年生きているドルイドで、しかも伊達に2000年生きてきたのではない叡智と狡猾さを持っています。

軽い話になりがちな設定ですが、魔法を使う上での制約が意外にシビアで、よくある『魔法を使えば何でもあり』的なものを感じさせません。

また、シリーズ第一巻ということで背景世界やら登場人物(これがまた数多い)の説明に相当部分を当てなければならないことを踏まえても、ストーリー展開のテンポはそれほど悪くないし、SFファンタジー映画ファンには思わずニヤリとしてしまう描写も多いので楽しく読めると思います。
特に主人公と、主人公が飼っているアイリッシュ・ウルフハウンドのオベロンとの会話が良い味出してます。

今作のキーアイテムとしてアイルランドに伝わる魔剣『フラガラッハ』が登場します。
DOLではLadyMarcyも陸戦によく使うので親近感があるのですが、どんな鎧も紙のように切り裂くこの剣が攻撃力が90もいかない(88)ってどういうこと?(笑)
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2013年02月13日

彷徨える艦隊8

『月面の聖戦』シリーズが入ってちょっと間が空いた『彷徨える艦隊』シリーズの最新刊。
戦闘シーンについては相変わらずご都合主義的な部分もありますが、やはり『月面の〜』とは比べ物にならない程、複雑なストーリーが展開されます。

前6部作と違って異星人が登場する分目新しさがありますが、その反面、異星人のテクノロジーということで何でもアリ的な描写に陥りがちなところを、(少々こじつけぽい説明ではあるものの)そう読ませないテクニックが流石だと思いました。
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2013年01月07日

ゴリアテ

いよいよ三部作の完結編。
私は普段めったに☆5なんて付けないのに、並み居るSF作品を尻目にジュイブナイルの本作(三部作)に☆5を付けていいんだろうか?と思いますが、面白いんだから仕方が無い(笑)

この巻のみの感想で言えば若干中だるみっぽいですが、デリンとアレックが自分の気持ちに気付く描写も自然だし、クライマックスには盛り上がる戦闘シーンも用意されていて、ストーリーテリングの上手さに感心します。
(また続編を全然考えてない、という作者の潔さもGood!)
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2013年01月06日

超人ロック/風の抱擁 第4巻

最近のシリーズの流れで行くと大体第4巻で完結するんですが、今回は終わらず次巻に持ち越し。(泣)
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2012年12月20日

修道女フィデルマの探求

王女にして上級弁護士のツンデレ(!)赤毛美女フィデルマの活躍を描く最新短編集。
短編だけあって話に深みがなく、いささか強引すぎる推理だとか、あっという間に解決しすぎだ、とかの小さな(笑)不満はあるものの、明快にして合理的な彼女の推理は健在です。
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2012年12月10日

ソフト・ターゲット


大型ショッピングパークを襲い、客を人質として立て篭もったテロリスト達に、たまたま居合わせた元海兵隊の主人公が立ち向かう・・・・・・・・という、どっかで聞いたようなシチュエーション。
まー、よくある話だしな、と思っていたら、最後の方で某映画自体がネタとして出てくる、確信犯的なストーリー(笑)

今回ボブ・リー御大は登場しないのですが、展開が早くアクションシーンが多いので、上下2巻もあっという間に読破できるほど面白いです。

ちなみにこの物語の教訓は、FPSゲームはほどほどにしましょうね、ということですかね。
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2012年09月28日

暗殺者グレイマン

確かに戦闘シーンやアクションシーンは迫真の出来。
そして、いかに凄腕の主人公でも各国から集められたプロの殺し屋集団相手では、これだけ痛めつけられ瀕死の状況まで追い詰められるのはしかたがない、ということで、クライマックスで盛り上げるためにはいい筋書きだと思います。

続きを読む(ネタバレあり)
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2012年09月13日

ダース・ヴェイダーとルーク

話題になってたのはブクログを通じて前々から知っていましたが、流石にamazonで絵本一冊だけ注文するのも気が引け、でも近所の本屋にも無いし(発注掛けてもらうほどの熱意も無く)、図書館はいつも貸出し中(+それなりの予約数)で、いつの間にか忘れておりました。
しかし、今日本屋に行ってみると平積みになってるではありませんか。

早速買って読んでみました。

SWのパロディは『親指スターウォーズ』やレゴブロックを使ったゲームなど数多いですが、これもその一つと考えていいでしょう。
とはいえ他のパロディに比べて、それほど笑えるわけでも、ヒネりが効いているわけでもありません。
ほのぼのすることはほのぼのするんでしょうけど、育児に無縁の私にはイマイチ訴えるものの無い本でした。

ただ、ちょっとクスりとした一節は、

DV:「そして父と息子として共に銀河を支配するのだ!」
ルーク:「そしたらおやつくれる?」

というくだり。
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2012年08月23日

シャードレイク

16世紀のイングランドが舞台のミステリー。
とある修道院で起きた殺人事件を摂政クロムウェル卿配下の弁護士である主人公が調査に向かうのだが・・・・という話です。

この主人公、生まれながらにして亀背という障害を背負ってますが、その反面、人より抜きん出た能力を持っている・・・・・ということもなく、善良で正義感もあって誠実なんですが、特に明晰な頭脳を持ってるわけでもなく、時に感情的であったり、推理がことごとく間違っていたりと、良く言えば人間的ですが、探偵役としてはとっても微妙なタイプの人です。(笑)

この主人公のシリーズがこれから続々刊行予定のようですが、その一作目の題名が(主人公の名前をそのまま出しただけの)コレっていうのも余りセンスを感じません。
もっとも原題のDISSOLUTION(解散、解体)では余計何のことだかわからないでしょうけど、それにしてもねぇ・・・・
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2012年08月09日

月面の聖戦2

『彷徨える艦隊』シリーズのジャック・キャンベルが放つ陸戦SF。

登場人物の設定が『彷徨える〜』と似ているのは同じ作者なのでしょうがないとしても、書かれた年代が『彷徨える〜』より古いせいか、話のテンポが非常に悪い。
今のキャンベルなら、下手すると三部作が一冊に収まる・・・・・・と言えば言いすぎかもしれませんが、2分冊ぐらいには縮まりそうな気がします。
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2012年07月24日

修道女フィデルマシリーズ


この所、立て続けにこのシリーズを読み漁ってきたのですが、ようやく邦訳最新刊に追い着きましたわーい(嬉しい顔)

歴史劇のミステリーというと『修道士カドフェル』シリーズが思い浮かびますが、あれは12世紀のイングランドの話なのに対し、こちらの舞台は7世紀のアイルランド。

主人公のフィデルマは若く長身でさわやかな赤毛の美女。
聡明で歴史と法律に精通し、弁護士と上級裁判官の資格を持っているので大王とも対等に話せる地位にあり、しかもアイルランド五王国の一つモアン国国王の妹すなわち王女様、そして武器を使わない護身術トゥリッド・スキアギッドの使い手、という、これでもか、と言わんばかりの優秀な人物設定。

こんなパーフェクトな主人公の話なんて面白いの?と思いますが、『カドフェル』が人格者なのに対し、実は彼女、精神的にはあまり大人じゃありません。(笑)
相手がどんなに高位者であっても実務優先で、会話を社交辞令で彩るということもしないし、そもそもへりくだる、と言うことをしない人なのです。
他の登場人物との会話も感情に任せてコロコロ話題を変えるし、間違った推論を述べようものなら容赦なくバッサリ斬って捨てますし、相手が少しでも傲慢な態度を見せようものなら速攻で自分の資格や出自を引っ張り出して鼻っ柱を叩き折るのも躊躇いません。

この辺りが主人公に感情移入するタイプの読者から不評を買う原因なのだと思いますがあせあせ(飛び散る汗)、キツい性格の反面、恋愛には凄い初心で、パートナーのエイダルフ修道士に対する想いに戸惑ったりするギャップがいわゆるツンデレに似ていて、ある種の人には『萌え』を感じさせるのです。(笑)

キャラの魅力だけではなく、話の展開も中々良く出来ています。
修道女だからといって別にオカルティックな解決法があるわけではなく、徹底した現場検証と関係者の事情聴取から積み上げた証拠と推理だけで事件を解決する、極めてオーソドックスな筋立てです。
もちろん歴史劇ですから普段馴染みの無い(特にアイルランド固有の)社会制度や風習、そしてキリスト教を語る上での様々な用句がワンサカ出てきて巻末の訳注の膨大さには目を見張る物がありますが、頻出する物を最低限覚えておけば話に着いて行けなくなることはありません。

このシリーズ(の長編)は、原書では20冊弱刊行されてますが、邦訳ではまだまだ最初の5作が出ているのみ。
大体年一冊の刊行ペースですから、次作を読むには来年まで待たなければならないようです。
フィデルマちゃん(!)の今後の活躍が楽しみですね。
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2012年07月08日

月面の聖戦1

キャンベルが『彷徨える艦隊』の6年前に書いたミリタリーSF小説。
『彷徨える〜』と違い陸軍(ただし舞台は月面)の話です。

兵士の命を何とも思わない無能な士官(や上層部)の下で戦う有能な古参軍曹の戦記物ですが、背景世界や悲惨な状況や後で使う伏線を延々と綴るのにほとんどの頁が費やされ、ようやく話が動いた、と思ったら本巻は終わり。
例によって三部作構成なのでしょうがないのかもしれませんが、本作単体ではあまり面白くありません。

こんなん出すぐらいだったら『彷徨える艦隊』の続巻はよ!と思いますが翻訳者の都合もあるしねぇ(笑)
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2012年06月14日

ベヒモス

前作『リヴァイアサン』に続く、架空世界での第一次大戦記(笑)。
身分を隠して逃亡を続けるオーストリア大公の後継者アレックと性別を偽って英国軍艦に乗り込んでいるデリン士官候補生の冒険譚です。

今回の舞台はイスタンブール。
スルタンの専制を覆そうとする反政府組織のリーダーの娘リリトの登場で、ややこしい三角関係が生まれるのが笑えます。
とはいえ本筋でも(それなりに迫真の)戦闘シーンがあったり新メカ(含む人造獣)がドンドン登場したりと、読者を飽きさせない展開は変わりません。

個人的にはいかにもジュブナイルぽい挿絵が随所に出てくることや、いくら男性のフリをしてるからといってデリンの言葉遣いがハスッパすぎるだろっといった不満もありますが、女性翻訳者ということもあり、見逃せる程度ではあるかと思います。
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2012年04月23日

若き少尉の初陣

グレアム・シャープ ポール
早川書房
発売日:2012-04-05

若くて才能ある士官候補生の主人公。
同期で相思相愛の美人ガールフレンド。
味方の武器や艦船は最新式高性能、敵側のは旧式低性能。
主人公を取り巻く味方の軍人は(数名を除き)上官部下を問わず皆有能でいい人ばかり。
敵の軍人はほぼ全員無能。

小型艦で敵の宙域に侵入するというスリリングなシチュエーションですが、そんな一方的に有利な設定で果たして面白い話が出来るのかと不安を感じつつ読んでいました。
しかしSF科学的な考証はキチンとしている(ように見える)し、戦闘シーンはそれなりに迫力があるので、ミリタリーSFファンは細かいことは突っ込まずに軽く読み流すのが正しい姿勢かもしれません。
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2012年04月01日

現存欧州大戦機アーカイブ

『欧州大戦機』と銘打っていますが、メインは英軍の航空機です。
データ諸元はともかく、活躍当時のエピソードを読むだけで色々面白いです。
実際に排気管から火を吹いてる写真が(文字通りスピットファイアではなくて)ハリケーンなのが笑ってしまいますが。

実は私、英空軍の中ではスピットファイアよりハリケーンより、固定脚で特徴的な形の翼を持つウェストランド社のライサンダーという多目的機が好きなんですが(何より名前がかっこいい!)、比較的多めの見開き4ページに渡って記事になってるのが嬉しいです。(しかも動画付き!)

所々に誤字誤植があるのが気になりますが、航空機ファンなら惑わされることも無いと思うのでNoProblem。
付属DVDに入っている動画も変なBGMを廃し、環境音(エンジン音や風切音等)のみで構成されているので好感が持てます。

しかし実際に飛行できるアブロ・ランカスターが残ってるなんて戦勝国はいいなぁ〜
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2012年03月27日

ミラー衛星衝突

ロイス・マクマスター・ビジョルド
東京創元社
発売日:2012-03-22

ロイス・マクマスター・ビジョルド
東京創元社
発売日:2012-03-22

最近はファンタジー憑いていたL.M.ビジョルドの、久しぶりのSFである『マイルズ・ヴォルコシガン』シリーズの本作。
人気シリーズの続編だけあってやはり面白いです。

ファンタジーの『死者の短剣』シリーズは(ファンタジー小説も嫌いでは無いにも関わらず)立ってないキャラ設定とか盛り上がりに欠ける展開とかもあって、正直あまり関心しませんでした。
(辛うじて2部目まで読みましたがそこでギブアップ)
しかし、物語がSFになりヴォルコシガンシリーズになると途端に水を得た魚のように人物描写や文体まで生き生きとしてくるように感じられるのは、やっぱりこのシリーズが好きなんでしょうね。
取りあえずシリーズを通しての読みやすい文体と複雑な政治がらみの一筋縄ではいかないストーリー展開は健在ですので、前作以前のファンならば安心して読めると思います。
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2012年02月29日

脱出空域

トマス・W・ヤング
早川書房
発売日:2012-02-05

前作『脱出山脈』は陸上でのサバイバルで、主人公が(航空士なのにもかかわらず)戦闘慣れしすぎているのが不自然でしたが、今回は舞台が終始機上である、ということで、主人公の職業が良く生かされ、臨場感溢れる描写となっています。

機体に仕掛けられた高度を下げると爆発する爆弾、乗客の中に潜むテロリスト、燃料切れ、自然現象、と次々に襲い掛かるピンチ。
良いエンターテイメントの条件に『主人公をどれだけ窮地に陥らせられるか』があるとすれば、本作はまさに超優良作だと言えるでしょう。(笑)
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2012年01月31日

彷徨える艦隊7

コールドスリープから目覚めてみれば眠りについた時の戦争がまだ続いていて、尚且つ自分が最先任士官であることから敵シンディック宙域の奥深くまで入り込んでしまった艦隊の提督にされてしまったジョン・ギアリー大佐。
今では廃れてしまった往年の艦隊戦術と人道的な人心掌握術を武器に数々の戦闘を経、少なくない損害を出しながらながらも、何とか味方のアライアンス宙域に辿り着いた、というのが前6巻までのお話。

一応大団円で終えた第一部の6部作終盤で登場した謎の異星人に対して、今作から始る第二部(海外ドラマでいうところのシーズン2?)では本格的な調査航海が始ります。
今回は自軍の政府からも公認の提督として艦隊を率い、しかも堂々と母星から出発するので、正確には『彷徨える艦隊』ちゃうやん!と言いたいところですが(原題もThe Lost Fleet)、それはさて置き。

主人公をはじめ前作の登場人物はほぼ全員再登場。
と同時に前シリーズでは戦闘の中で徐々に淘汰されていった困ったちゃん艦長も、補充艦や補充人員の昇進で何人か出てくるので、彼らをどう扱うかが焦点の一つとなるのでしょう。

正直ネタが持つのか?と不安でしたが、前シリーズでほのめかされた異星人の存在の謎も徐々に解き明かされていくので、オチをどうもっていくのか楽しみです。

読み口も(相変わらず)平易で、かつ戦闘も随所にあるので、煽り文句の『戦争SFの最高峰!』は大袈裟だとしても、ミリタリーSFファンには前シリーズと同様、面白く読めると思います。
posted by マウザー at 13:20| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月07日

リヴァイアサン


ハヤカワ書房が『新ハヤカワSFシリーズ』と称して、昔懐かしいポケット版サイズの小説シリーズを刊行しました。
その第一期10作品の内の一つがこれです。
個人的に、数あるSF賞の中ではヒューゴ賞やネヴュラ賞よりローカス賞受賞作の方が面白い場合が多い、と思ってます。
しかも(書籍サイズの復刻とはいえ)新企画に近いものがありますから、そこでツマラナいものを持ってくるはずが無い。

・・・そう思って買ってみたんですが、カヴァーイラストに描かれている主人公二人がいかにも冒険少年少女ぽかったり、本文も所々挿絵付だったりとかで、(うぁーガキ向け小説ジュブナイル小説なのかー)と正直ガッカリしてしまいました。

とはいえ一冊1600円もする本ですから読まないともったいない。
そう思って渋々読み始めました。

読み始めるとこれが面白いわーい(嬉しい顔)

第一次世界大戦の頃(1914年)、遺伝子工学が異様に発達したイギリスと機械工学が異様に発達したドイツ(圏)を舞台にした架空歴史世界の話です。
文体が読み易いことや、話の展開のテンポがいいこともありますが、登場する二足歩行戦車や飛行船型生物などの描写が細かく、情景の想像が容易なのが一番いいところだと思います。
勿論、全体的に牧歌的な感じがするのは若年層向け小説としてはしょーが無いところで、そこで好き嫌いが分かれるかも知れません。

オーストリアの皇子である少年と、性別を偽って航空兵に志願したイギリス人少女。
最初は別々に話が進むのですが、中盤から後半にかけて、ようやく二人が邂逅するのはこの手の物語のお約束。
しかし、ドイツ軍に追われる主人公(とその他大勢)がどうにか追っ手を振り切り、話が盛り上がってきて、でも頁数も尽きてきて、(いったいこの話、どうオチつけるのさ?)と心配になったところで、例によって【次作に続く】でチョン。

クリストファー・パオリーニの『ドラゴン・ライダー』シリーズの時と同じく、三部作の一部目なのを知らずに読んでいたのでありましたちっ(怒った顔)
次作は6月刊行だというからおとなしく待つしかないのですが、なんともスッキリしませんねぇ(上げたり下げたり忙しいわーい(嬉しい顔)あせあせ(飛び散る汗)
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2011年12月12日

デッド・ゼロ

本デッド・ゼロ/一撃必殺』上下巻 スティーブン・ハンター著

マニアの間では超メジャーな主人公『ボブ・リー・スワガー』シリーズ最新刊。
スナイパーでありながら、驚いたことに今回彼は一度もライフルを撃ちません。(他の人は撃つんですけどね(笑))
64歳になった主人公に厳しいアクションを要求するのもリアリティに欠けますし、いつぞやのようにチャンバラになったりしないだけマシですが、スナイパー小説ファンとしては若干寂しさを感じます。

前作『蘇るスナイパー』ではハイテク狙撃システムiSniperと対決したスワガーですが、その回でハイテク機器描写が多いのは『(スワガーが体現する)ローテク狙撃技術との対比』の意味から、だけなのかと思ったら、今回でも無人攻撃機リーパーやらFM電波誘導のヘルファイアミサイルやらが登場し、何のかんの言いながら、ハンターさんは結局ハイテク武器がお好きなようです。わーい(嬉しい顔)あせあせ(飛び散る汗)

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